0歳〜6歳までの未就学児を対象とした児童発達支援
のびのびは以下のポイントを大切にした児童発達支援を行っています。


1、育ちや暮らしへの意欲

育ちや暮らしへの意欲は、”自分が愛されている”という安心感、”自分が認められている”という自信、”自分でできた”という達成感や満足感、”自分は誰かの役に立っている”という効力感や有用感から育ってくる。これらは就学前から大人になるまで継続して培われるべきものであり、児童発達支援を行う事業者が子供にとって安心・安全な空間、時間、活動、人との関係が心の基地となるよう働きかけを行います。

2、コミュニケーションする力

コミュニケーションとは音声言語に限定されない。言語がなくても、子どもは視線や表情、筋肉のちょっとした動きなどで多くのことを伝えてくれます。支援者は、子どもの発信を敏感に読み取り、子どもの気持ちを代弁するなどして機会あるごとに本人の意思を大切にした関わりが求められる。支援者もまた、言葉だけでなくサインや眼差し、具体的の提示などで思いを伝え、子ども達の「伝わった」を大切にします。

3、生活する技術や技能

これまでの発達支援は、発達や学習の課題に対して個別または集団での指導を積み重ね、必要なスキルの獲得が自立した生活につながると考えられてきた。それ自体は否定されるものではないが、例えば、計算ができても買い物ができないのでは意味が無く、逆に地域で暮らしていくには計算ができなくても買い物ができるほうが自立的な生き方と言える。その事から、児童発達支援では、生活技術(ソーシャルスキル)に加えそれらを駆使し楽しめる能力(ライフスキル)を育てていく視点も重要となる。児童発達支援では、自分たちの事務所で完結することなく、地域の中で遊びや生活が展開されるような実践を重要視しています。

4、自分で決めて、自分で選ぶ力

どんなに重い障害があっても、自分でしたい事を自分で決めたり選んだりすることは可能である。これは、児童の権利に関する条約で認められている能動的権利保障の観点からも重要である。自分の意見を言うことは難しくても、選ぶことは小さい頃からの積み重ねにより身につけることができる。これは、知的や精神に重度の障害のある子どもであっても可能であり、子どものことを信じ、子どもの主体性を大切にした活動を組んでいくことが児童発達支援には求められる。そのためには、①様々な経験を積むこと(経験しない事はわからないし決められない)②あらゆる場面で「選ぶ」機会が保証されていること(「選ぶ」経験が「決める」ことに繋がる)③意見を自由に言え、間違っていても批判されずに聞いてもらえること(「意見表明権」)が何よりも重要である。現在、障害のある大人の支援において「意思決定支援」が最重要課題の1つになっているが、意思決定のベースをつくるためには、幼少期からこれらのことが生活や活動の中で意図して取り組まれている事が大切である。